教文演劇フェスティバル2000の記者会見が去る5月29日教育文化会館会議室にて開催されました。

参加いただいたのは
 さっぽろたうん情報
 スポーツニッポン新聞北海道支社
 ポロコ
 イエローページ
 北海道新聞
のマスコミ各社。
特殊美術ワークショップ講師の吉田ひでお氏も迎えてのにぎやかな会見となりました。
その場で説明した生の声をお届けします。(実行委員記録担当本間・富堂)

内容
教育文化会館担当/フェスティバル実行委員長からの挨拶
小ホール公演参加劇団と各企画担当の心意気
質疑応答

挨拶

教育文化会館職員
佐藤担当

教育文化会館は芸術の森、キタラ・ホールとともに札幌市芸術文化財団が運営し、市民とともに歩む活動を目指しています。
教文演劇フェスティバルは舞台芸術に力点をおいた事業展開の一つです。昨年から新たな取り組みを開始し、今年のフェスティバルは過去のものから大きく成長した内容になりました。市民の演劇鑑賞の機会を広げるのみならず、市民に演劇体験をしてもらう企画が多数行なわれるということ。また同時に、札幌市内の演劇人の交流を目指しているということです。
長い期間にわたって様々な企画があります。是非市民の皆さんに広く参加していただきたいと考えています。

教文演劇フェスティバル
関口実行委員長

12回目の昨年から教文演劇フェスティバルは実行委員会方式に変化しました。
この実行委員会の中でフェス自体の位置づけを延々と議論してきました。その議論を踏まえた13回目の今回は従来と姿・形・表情を一新した楽しいものではないかと考えています。
特長としては、フェスティバルを小ホール公演の連鎖だけではなく、体験型の企画も含め構想した事です。またこのフェスティバルを演劇人同士の出会いの場としても捉え、これらによる多様性とひろがりをもとに成功をおさめるよう努力したいと考えています。

会見の模様1

小ホール公演1 オフィスティンブル・プロデュース

She-Through

イキのいい演劇人を集めて
劇団という枠を離れて、イキのいい演劇人をその都度集めたプロデュース公演です。毎回テーマにそってメンバーの案を盛り込んでつくっています。楽しい舞台になると思います。どうぞよろしく。(オフィスティンブル・フェス実行委員嶋)

小ホール公演2 劇団一揆

山神

自信作の再演
かつて高文連の全国大会に参加した代表の自信作を再演します。炭鉱を舞台とした芝居です。(劇団一揆・実行委員富堂)

小ホール公演3 北海道演劇集団札幌ブロック合同公演

石川一座の旅第五部〜天もまた舞台〜

新撰組のあの人が!?
シリーズ作品の第五作目です。函館戦争で死んだはずの新撰組の人物が実は生きていたというスリル・サスペンスにみちた大衆演劇です。一苦労したキャスティングも決定し、自信をもってお勧めできます。(北海道演劇集団山根)

小ホール公演4 劇団回帰線

モンタージュ2000

代表作のミレニアム・リミックス
91初演作の再々演です。回帰線旗揚げのきっかけとなったこの作品を西暦2000年にあわせて大改編しました。明るい楽しい作品になります。過去の公演では非常に評判のいい作品だったので私たちも気合いをいれて取り組んでます。(劇団回帰線・実行委員小林)

全体企画

オープニング

予告編あります
質的にも量的にも大きく変わった今回のフェスティバルをもりあげるべくオープニングを行ないます。目玉は、リーディングによる各小ホール公演作品の予告です。参加者も観客も楽しめるオープニングとします。(実行委員松本)

ワークショップ1

セカンドライフのための演劇講座

ロミオとジュリエットを文語で
良質の演劇を札幌市民が体験する、という観点で今回の演劇講座を企画しました。坪内逍遥訳による「ロミオとジュリエット」を使って発表会を目指します。講師は劇団極主宰の滝沢修氏です。(実行委員本間)

ワークショップ2

シアターゲームワークショップ

キャッチボール感覚で参加を
昨年度の舞台塾や他の催しでも行なわれているシアターゲームをこのフェスでも行ないます。観客として観にいくのではなく、キャッチボールを楽しむように参加していただければと思います。(実行委員本間)

ワークショップ3

特殊美術ワークショップ

「変」なものをつくろう
舞台上での仕掛けや着ぐるみ、持ち道具などの「変」なものが特殊美術です。衣裳でも美術でも装置でもない舞台裏の作業に触れるきっかけとしては面白いのではないかと思っています。金額に見合う楽しいことをしたいと思っています。(講師吉田)
 ライフマスクをはじめとしたさまざまな特殊造形を実際につくるという画期的なものになります。(実行委員斎藤)

参加者募集公演企画1

五分間劇場

未経験者大歓迎
人が持っている発表欲というものをわたしたちがサポートしたいと考えています。どんな形でもかまいません。未経験者の方も歓迎します。また経験者には一人芝居などにチャレンジしてもらいたいと思っています。(実行委員関口)

ワークショップ4

パントマイム親子ワークショップ

言葉によらないコミュニケーションを
パントマイムは言葉によらない表現です。この表現を通して、言葉によらないコミュニケーションの機会を親と子にあたえることができるのではないかと考えています。という理屈はさておき楽しいワークショップになると思います。(実行委員松本)

参加者募集公演企画2

バトルシアター

役者のボクシング
詩のボクシングならぬ役者のボクシングです。自己顕示欲と他人とのアンサンブル、この二つのバランスの上で苦労する役者の姿を楽しんでいただけるようなスリリングな催しとなります。(実行委員斎藤)

全体企画

ロビーでの展示

フェスを盛り上げます
フェスティバルの期間中教文ではなにかをやっているぞ、という盛り上がりをつくっていきたいです。小ホール公演、ワークショップの紹介を始め、フェスでの成果物(特殊美術ワークショップの製作物など)も展示していきたいと思っています。(実行委員柴山)

全体企画

公開稽古

滅多にない機会
日ごろなかなか目にふれることのない劇団の練習風景を観ていただきます。小ホールでの本番とどれくらい違うのかを是非ご覧になってください。(実行委員秋元)

会見の模様2

質疑応答

Q1.昨年の概要を教えて下さい。また今回の実行委員会のたちあげの時期と、メンバーについて教えて下さい。 A1.(昨年の概要は資料で説明)それまでのフェスと異なる点は公開稽古を行ったことと、参加劇団同志の交流会を行ったことです。
今年度は昨年のフェスティバル参加者5名、互選での新しいメンバー4名で準備を開始しました。その中で今年の参加劇団を推薦し、その劇団からも実行委員を出してもらいました。来年度もこの中から何人かが残る形でフェスティバルの継続性を持たせるつもりです。
Q2.公開稽古は無料ですか A2.はい。
Q3.特殊美術ワークショップの吉田講師はこのような試みは始めてですか? A3.はい。
Q4.5分間劇場の作品はオリジナルでなければダメなのでしょうか? A4.いえ、そんなことはありません。ただし著作権の問題もありますので、実行委員会側からサポートいたします。
Q5.ワークショップの講師は札幌在住の方ばかりですか? A5.そうです。
Q6.ワークショップが今回こんなに多いのは従来のありかたに反省があったということなのでしょうか? A6.はい。今さまざまな形の演劇があり、それに応じて演劇にさまざまな興味がもたれています。フェスティバルもそれに対応する形態にしようということになったのです。