2002/9/16(月・祝)
指導者のためのワークショップ

レポ
演劇の指導は、いわばコミュニケーション指導。
いろんなものを伝えたり、共同で作り上げたり…
どうすれば夢中になって楽しめるかを考えると
だんだん方法が見えてくる。
それにはまず自ら楽しさを実感してみよう。
驚きと発見、挑戦と爆笑の4時間でした。

広〜いアートホール大練習室をのびのび使い、少人数で和気あいあい(左から3番目が斉藤講師)
前半
13:00スタート〜14:20ころまで
まずは自己紹介。初対面でカタくなっていた参加者たちだが、この自己紹介からすでにゲームで、ついつい開放的になっていく。
・自己紹介ゲーム
輪になって順番に次々と内側に入って外側の人と握手する
A「××(自分=Aの名前)です」B「××(相手=Aの名前)、○○(B=自分の名前)です」A「○○(相手=Bの名前)です」二人「(握手して)よろしく!!」。
・数字、くだもの、動物を言い、誰かを指す
・言葉や動きを隣の人に伝えていく
・見えない物(野球のボール・鉄球・やり)を投げわたす
自己紹介後、しばらくは輪になっていくつかの基本的なシアターゲーム。言葉をやりとりしたり、見えないモノをやりとりしたり、アイコンタクトの大切さが実感されていく。

後半
14:20ころ〜17:00すぎまで
ここからは即興的なゲーム。いろんな条件の中で、全員あるいは二人一組で、協力しあってお話を続けていく
・ウソ物語(紙に書かれた脈絡のない言葉を10個もち、その言葉を使って物語をつむいでいく)
・二人一組、体でお題を表現(「何、やってんの」と聞いた人が相手の答えたことを演じる)
ゲームに使う言葉を自分たちで用意するのも、また楽しい


「ウソ物語」、言ってて自分で笑いが止まらなくなる人も!?
自分がやってることと違うことを言うのは意外にむずかしい、「お題を表現」

・吟遊詩人(二人一組[通訳・宇宙語で語る詩人]で詩の朗読)
・世紀の発明家(「どこで使うどんな物か」を与えられ、あれこれ考えて一人で発表)
・アテレコ(二人が口パクで演技、その二人にアテレコ)


荒唐無稽に、自信たっぷり「世紀の発明家」
最初は「一人で人前で作り話なんて」と思っていた人も、いつの間にか最後には、思いっきり想像を羽ばたかせていました。予期せぬ展開があんまり楽しくて、思わず時間オーバー。


実感したおもしろさだから、人に伝えられる

・即興って難しいと思ったけど、やってみて少し自信がついた。
・早速、生徒たちと一緒にやってみますっ!!

講師の一言
 参加者の一人一人に目が行き届いたため、大変密度の濃い体験をしていただきました。指導的立場のかたは少数でしたが、言葉を使った、即興的なワークショップを楽しんで体験していただけたようです。
 普段の芝居の稽古では得られない体験ばかりで、それぞれのグループでもすぐ始められる内容なので、参加された方々が、それぞれの集団で取り入れて欲しいと思います。機会があれば、またやりたいと思いますが、なるべくたくさんの方が参加できる状況を作れるといいですね。

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